そうだ 信州へ行こう

信濃の観光地を遊びながら紹介しています

善光寺御開帳の回向柱奉納を見に行ってきました

f:id:MossanJP:20150331234401j:plain


長野は善光寺御開帳ムードが高まってきていますよ。私も「回向柱」奉納を家族で見に行ってきました。善光寺御開帳で57日間に及ぶ御開帳のシンボルとなる回向柱が3月29日に松代より寄進されました。
当日は長野駅から善光寺に通じる中央通りが歩行者天国になり松代からの奉納行列を一目見ようと大勢の見物客が道を埋め尽くしました。
我々は、回向柱受入式を善光寺本堂前で見るのはしんどいので奉納行列が到着する前に参拝して奉納行列の来る方向へ下っていくことにしました。予想どおり早い時間は善光寺境内も人数が少なくゆっくり参拝することができました。そして境内を出るころになると一気に人の数が増えてきましたね。
御開帳時も時間をうまく調整しないと人ごみで疲れてしまいますよ。

 

 

 

 

木遣隊

f:id:MossanJP:20150331234440j:plain

 

 

 

 


善光寺の僧侶一行

f:id:MossanJP:20150331234458j:plain

 

 

 

 

 


松代藩の行列

f:id:MossanJP:20150331234540j:plain

 

 

 

 

 

 


メインの回向柱

f:id:MossanJP:20150331234614j:plain

牛を先頭に多くの人が綱を持って引いていきます。
一般の見物客も飛び入りで綱を引けるそうです。

f:id:MossanJP:20150331234636j:plain


所々で一行が止まるのでそのたびに見物客は御利益を求めて回向柱に触りに来ます。

 

 

【回向柱とは】

善光寺の本尊である阿弥陀三尊像は秘仏として誰も見ることができません。これは善光寺の住職でも見ることができないのです。
そのため、本尊の分身とされる前立本尊が7年に1度宝庫から本堂に移されて公開されるのが御開帳です。
御開帳時は本堂前に10メートルの回向柱が立てられ、本堂内の前立本尊の右手に結ばれた金糸「善の綱」が本堂を出て五色に変わり回向柱へとつながります。
この金糸は何を意味するかというと、前立本尊とつながる回向柱を参拝者が触ることにより前立本尊に触るのと同じ御利益があり御仏の御慈悲を受けることができるとされているのです。
しかし、御開帳時は回向柱の周りはものすごい人で観光目的で来られた方は回向柱を触ることさえあきらめて帰る方が少なくないようです。

 

 

【回向柱あれこれ】

善光寺は建立されてから幾度となく火災にあって焼失しています。江戸時代に幕府から命じられた松代藩の真田幸道候は4年の歳月をかけて再建しました。この時の善光寺と松代藩の縁から御開帳の時には松代より回向柱を寄進するようになっています。


回向柱は松代藩があった松代の善光寺回向柱寄進建立会によって寄進されて御開帳時のシンボルとなりますが、御開帳が終わっても善光寺内でしっかり残されています。
7年に1度の御開帳で使われた回向柱は経蔵裏手に歴代の回向柱として並んでいるんです。参拝者にはあまり気にされないところですが歴代の回向柱がだんだん土にかえる様子が見れるのも面白いですよ。


今年の御開帳から本堂と回向柱の夜間ライトアップが行われます。昼間は参拝客が多く何時間も待って回向柱に触るというのも一苦労ですが夜間であれば人もまばらでゆっくりと参拝できるようになるというのが目的です。
ライトアップは日没から9時までで本堂の外陣も9時まで開放されるそうです。ライトアップされた善光寺もいいですね。